「確認ってなんでょう?」
西原は、順也に持っていくオヤツの乗ったお盆を手に持ってから、桜子にそう尋ねた。
万が一、これ以上桜子がイラッとして暴力的行為に出ようとしても、それを盾に身を守ろうという姑息な算段だ。
まさか、順也のオヤツを台無しにしてまで、強引にホッペタを千切らんばかりに引っ張ったりはしないだろう・・・多分。
桜子は、お盆をチラリと見て、あからさまにつまらなそうな顔をした。
「順也ちゃん、すっかり元気になって退院も出来た筈なのに、まったくご機嫌が良くならないでしょう?」
「はい」
「今日もね、病院で最後まで『帰らないッ!』て言って、大変だったのよ」
「そうなんですか」
「『お父さんも兄さんも大嫌いだぞっ、あっち行ってくれよなっ』とか爆弾発言しちゃうから、3人とも廊下の隅の暗い場所イジけて動かなくなっちゃうし・・・」
「はぁ・・・」
「何だかとてもイライラしていて、何時もはあんなにおおらかなのに、順也ちゃんらしくないと思わない?」
「思います」
「今迄は三都葉さんの言葉を信じて、体に残っている覚醒剤のせいかしらとか思っていたけれど、そうでもないみたいだし」
「そうですね」
「信じて失敗したわ、本当にヤブ医者よねっ」
「え、そんなことは・・・」
「よねっ!」
「はいっ!」
「それでね、何で順也ちゃんの機嫌が悪いままなのかしらって考えたんだけれど・・・」
「はい」
「優希君に何か心当たりはないかしら?」
「えっ?」
何が桜子の気に触るか分らないので、西原は慎重に必要最低限の返事をする。
しかし、そう聞かれて思わず考え込んでしまった。
三都葉の言葉通りに打たれてしまった薬が無くなれば、順也の機嫌は自然に良くなると思っていた。
だから、その原因なんて余り考えていなかった・・・と言うか、順也から『近づくな』とまで言われる原因が自分にあるなんて恐ろしい事は、無意識に考えないようにしていたのかもしれない。
「まさかとはおもうけれど優希君」
「え?はい?」
「あなた本家に行く前に順也ちゃんと、『俺の全部は順也だけのものだよ、ハート、鷹也さんに触らせたりしないから安心してね、ハート』みたいな約束をしなかったかしら?」
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万が一、これ以上桜子がイラッとして暴力的行為に出ようとしても、それを盾に身を守ろうという姑息な算段だ。
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桜子は、お盆をチラリと見て、あからさまにつまらなそうな顔をした。
「順也ちゃん、すっかり元気になって退院も出来た筈なのに、まったくご機嫌が良くならないでしょう?」
「はい」
「今日もね、病院で最後まで『帰らないッ!』て言って、大変だったのよ」
「そうなんですか」
「『お父さんも兄さんも大嫌いだぞっ、あっち行ってくれよなっ』とか爆弾発言しちゃうから、3人とも廊下の隅の暗い場所イジけて動かなくなっちゃうし・・・」
「はぁ・・・」
「何だかとてもイライラしていて、何時もはあんなにおおらかなのに、順也ちゃんらしくないと思わない?」
「思います」
「今迄は三都葉さんの言葉を信じて、体に残っている覚醒剤のせいかしらとか思っていたけれど、そうでもないみたいだし」
「そうですね」
「信じて失敗したわ、本当にヤブ医者よねっ」
「え、そんなことは・・・」
「よねっ!」
「はいっ!」
「それでね、何で順也ちゃんの機嫌が悪いままなのかしらって考えたんだけれど・・・」
「はい」
「優希君に何か心当たりはないかしら?」
「えっ?」
何が桜子の気に触るか分らないので、西原は慎重に必要最低限の返事をする。
しかし、そう聞かれて思わず考え込んでしまった。
三都葉の言葉通りに打たれてしまった薬が無くなれば、順也の機嫌は自然に良くなると思っていた。
だから、その原因なんて余り考えていなかった・・・と言うか、順也から『近づくな』とまで言われる原因が自分にあるなんて恐ろしい事は、無意識に考えないようにしていたのかもしれない。
「まさかとはおもうけれど優希君」
「え?はい?」
「あなた本家に行く前に順也ちゃんと、『俺の全部は順也だけのものだよ、ハート、鷹也さんに触らせたりしないから安心してね、ハート』みたいな約束をしなかったかしら?」
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