西原&順也くんシリーズのブログです。 <登場人物> 西原 優希(さいばら ゆうき)日仏クォーター、才色兼備な中学2年の14歳。幼馴染の順也が大好き。 /鳳 順也(おおとり じゅんや)ちょっと小さいけれど、剣道チャンピオンのやっぱり14歳。綺麗で優しい西原が大好き。
場所・・・大広間
登場人物・・・何かもう全員



――――パンパカパーーーン、パンパンパンパン、パンパカパーーーン
「皆様、大変お待たせいたしましたっ、時期国王陛下西原ゆ・・」
――――バーーーンっ!!!!
「順也ーーーーぁぁっ!!!愛しているよっ!!!俺と、結婚してくださいっ!!」
「ん?優希ぃ、走るの凄く早いな」
「それは今はどうでもいいからっ、俺と結婚してっっ、返事はっ??」
「んっ、別にいいぞっ」
「本当にっ?ありがとうっっ!順也!!」
「優希様っ、そんなにいきなり、段取りが滅茶苦茶でお客様が驚いていますっ」
「いいから、ケントは邪魔しないでっ」
「優希さまぁぁぁぁ!!!お選びになる相手を間違っていらっしゃいますっ!!抱きしめるならこのフローリアをぉぉっ・・・・うぶっ!!!!」
「煩いっっ!突進して来るなっっ、南方イボ猪っっ!!!」
「あらあらっ、優希さんっっ、相手は一応隣国のお姫様なんだから、投げ飛ばしては駄目ですよっ」
「おいおい、今のはちょっと酷くねぇ?」
「いいから、母さんも翔也さんも黙っていて下さいっ!三都葉殿っっ、お姉さんはどこから見ているんですかっ?ボーーッとしてないで、教えてくださいっ!!」
「えっ?あっ、えっと、そうですね・・あちらの海方向だと思いますけれど・・」
「こっちですねっ!!順也っ、こっちに来てっ!!!誓いのキスをするよっ!んーーーっ」
「んっ、いいぞっ、んーーーーっ」
「あっ!こらぁっっ!!こんな人前で、俺の弟になにすんだよっっ!!」
「だから翔也さんは黙ってて下さいっっ!!今、大切なところですっっ!海のお兄さんっっ、お姉さんっっ!!見てますかぁっっ?!俺の中に迷いはミジンコ程もありませんっっ!必ず幸せにしますからっ、順也を俺にくださいーーー!!!」


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2008.08.10(20:50)|人魚姫コメント(0)トラックバック(0)TOP↑
 縋り付いてくる順也の小さな身体を抱き締めて、西原は落ち着かせる様にポンポンとその背中を叩いた。
「そんな事を心配してたんだ・・・バカだね、順也は・・」
 そして、順也の落ち込んでいた原因が以外に他愛の無いものだと知り、安心してつい思ったままの感想を口にしてしまう。
「ふえっ・・、バカだと面倒臭いか?」
 すると順也はガーンとショックを受けたような顔をしてまた泣きそうになるので、
「違うよっ、そんな事は一言も言ってないよっ!」
 慌てて西原はブンブン首を振って見せた。

 どんな状況になったって、順也のことで何かを面倒だと思う事なんて絶対に有り得ない。
 順也がそこに居て、順也の為に何かが出来るから、西原はこうして普通の人の振りをして動く事が出来るのだ。
 順也だけが西原をこの現実世界に繋ぎ止めていてくれる唯一の楔だった。
 順也に見捨てられれば、存在理由を失って、三日と持たずに西原は正気を失うだろう。
 その愛しい存在の順也を恋人に出来て、最高に幸せな気持ちで生きているのに、どうしてヤキモチを妬かれた位でその生命線の順也を疎ましく思えるだろう?
 そんな有り得ない理由でこれ以上泣かれてしまっては敵わない。
「あのね、何があったって俺が順也を面倒だなんて思う事は絶対に起きないんだよ、だって、俺のこの中は順也で一杯なんだから」
 それをどうやって納得させようかと考えて、西原は順也を1人でソファーに座らせてその前に跪き、少し下から順也の顔を見上げてそう言った。
 そして、順也の手を掴んで導き自分の胸に触らせる。
「俺で一杯なのか?」
 順也は言われた事の意味が分からないらしく、大きな目を見張って不思議そうに小首を傾げてみせた。

「そう、順也が傍にいてくれて、何時も話しかけたり、笑いかけたり、甘えたりしてくれるから、そういう順也を取り込んで、俺は俺でいられる」
「ん?そうなのか?」
「そうだよ、知らなかった?」
「んんっ、知らなかったぞっ」
「あはは、大切な事だから覚えておいてね、じゃあ、反対に順也がいなければどうなると思う?」
「ん〜・・・・寂しい?」
「そんなんじゃ済まないよ、順也は以外と簡単に身体の外に抜けちゃうからね、俺の中は空っぽになって、直ぐにペシャンコに潰ちゃうんだ」
「んんっ!そうなのかっ?そんなの俺は嫌だぞっ!」
「うん、俺も嫌だよ、そうならない為にはずっと順也の傍にいて、順也を補給してなきゃならないから、ヤキモチを妬きでもいいから順也が傍にいてくれないと、俺は凄く困っちゃうんだよ」

「俺はヤキモチ妬いてもいいのか?西原は面倒じゃないのか?」
「順也を面倒だって思って嫌になったりしたら、俺は三日でペシャンコになっちゃうよ、そんな事は気にしないでいいから、ずっと俺の傍にいて順也を俺に補給させて?」
 西原の話しを納得してくれたらしく、順也は「なら良かったぞ」と言いニコリと笑って、酷く安心したように身体の力を抜いた。
―――チュッ
 フニャリのソファーの上で力を抜いている順也が可愛いので、西原はその上に圧し掛かり、ほんのり赤い唇にそっとキスを落とす。
「西原ぁ・・・」
 勿論、順也は嫌がったりしないで、首に腕を回してきて、先を強請るように目を閉じて首を小さく傾けてみせる。
「順也・・愛してるよ」
 西原はフワフワ柔らかく甘い唇を少し長く味わって、何時の間に二人で倒れこんでいたソファーの上で、順也を抱き締めた。
 ヤキモチは心臓に悪いから止めて欲しい。
 本心を言えばそうだけれど、それを言うとまた順也が混乱しそうなので、今はヤキモチを容認する事までで話を止めておく。
 これから、また順也は容赦なく膨れるかもしれないけれど、それについては本をただせば西原の自業自得なので仕方が無い。
 夏の日差しが眩しい、けれどもクーラーの効いた静かな部屋。
―――ああ、大事に至らなくて良かった
 はた迷惑なユウコリンさん事を忘れて機嫌の直った順也の華奢な身体を、西原は幸せな気分でシミジミ抱き締めた。
「なあ、西原ぁ・・・」
 安心して、つい何時の間にか意識を飛ばしてしまっていると、大人しく腕の中に納まっていた順也が、顔を上げて名前を呼んできた。
「ん?何?順也、ごめんね、苦しかった?」
 ちょっと力を込めて抱き締め過ぎていたかもしれない。
 慌てて西原が身体を起こすと、でも順也はそファーの上に寝転がったまま、そうじゃないと言いたげにフルフル首を振り、
「このままエッチするのか?俺は別にいいぞ・・・」
 何故か熱っぽく潤んだ色っぽいハシバミの瞳で西原を見上げながら、プチッとワイシャツの一番上のボタンを外して見せた。
「ええっ!しっ、しなよっ!!!!これから、家に帰って、お昼ご飯を食べて、また稽古するんでしょうっ!?」
 何時の間にそんな話になってしまっていたのか?
 こんなまっ昼間から、学校帰りにそんな事、したいけれど出来る筈が無い。
 まったくそんな気の無かった西原は、大慌てで順也をソファーから引き起こし、外したボタンを締めなおして、
「んんんっ!それはエッチしてからでも構わないぞっ!」
「絶対無理っ!!!そんな事した直ぐ後で、お母さん達とご飯なんて食べられないよっ!」
「んんっ!ちょっとだけっ!!」
「ちょっとも駄目っ!お昼を作ってお母さんが待ってるよっ!!早く家に帰ろうねっ」
 抵抗する順也の腕を引っ張って、足早にマンションを出たのだった。

 PM1:15分
 お昼ごはんは冷やしうどんと、順也と西原には追加でカツ丼が付いていた。
 マンションから帰ってきて、シャワーを浴びてサッパリした後に、それを、順也、西原、小枝子、桜子の四人で茶の間でテーブルを囲んで食べていると、
「そうだ、順也ちゃん、優希君、今日の晩御飯はプールで食べない?」
 うどんを上品に口に運んでいた桜子が、ニッコリと笑いながらそう言った。



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2008.08.10(11:00)|jealous princessコメント(0)トラックバック(0)TOP↑
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