西原&順也くんシリーズのブログです。 <登場人物> 西原 優希(さいばら ゆうき)日仏クォーター、才色兼備な中学2年の14歳。幼馴染の順也が大好き。 /鳳 順也(おおとり じゅんや)ちょっと小さいけれど、剣道チャンピオンのやっぱり14歳。綺麗で優しい西原が大好き。
「わぁ、暑いね、直ぐにクーラー入れるからちょっと待ってね、何か冷たい物を飲む?オレンジジュース入れようか?」
 順也を連れてマンションの部屋に入ると、締め切っていた部屋の中は蒸し風呂みたいになっていた。
 慌ててクーラーを入れてから、順也をリビングのソファーに座らせて、西原は冷たい物を取りにキッチンへと向った。
 すると、順也も後をついてきて、食器棚からグラスを出している西原の腰に腕を回し、ピタリと背中にくっついてくる。
「ごめんなぁ・・・西原ぁ・・・」
 そして、くぐもった声でそう言い、
「・・・ぅ・・ぇぇ・・・っ・・」
 直ぐに西原の背中に顔を埋めて小さな声を出して泣き出した。

 クーラーの音が低く響くリビングにある椅子の上。
 泣き出した順也を西原は膝の上に抱き、そのまましばらく抱き締めていると、やっと順也は泣き止んだ。
「落ち着いた?ねえ教えて、さっき教室で、俺がちょっとだけいない間に何があったの?」
 それでも、まだ大きなハシバミ色の目に一杯涙を湛えたままでいる順也を驚かせてしまわないように、出来る限りの優しい声でそう尋ねると、順也はポツポツと泣いて掠れた声で話し始めた。

「梅本君の彼女のユウコリンさんがな・・・」
「ユウコリン・・さん?まぁ、いいか、うん、ユウコリンさんがどうしたの?」
「うん・・ユウコリンさんがな、凄くヤキモチ焼きなんだ」
「ヤキモチ焼き?」
「んっ、あのな、梅本君がなユウコリンさん以外の女の子と口を利くと、もの凄く怒るんだぞ」
「ふぅん、そうなの、どんなふうに?」
「んとな・・駅前でティッシュを配ってる女の人からティッシュを貰って、梅本君が『どうも』って言うと怒る」
「へぇ・・」
「それから、コンビニでお弁当を温めて貰って受け取る時に『どうも』って言った時、店員さんが女の人だと怒る」
「ふぅん・・」
「それからな、マックでハンバーガーを買って、『どうも』って言って、店員さんが女の人だと怒る」
「はぁ・・・」
「それから」
「まだあるの?」
「ん・・・と、もう無い、聞いたのはそれだけ、とにかくなユウコリンさんは凄いヤキモチ焼きで、梅本君は凄く困てるらしいんだぞっ」
「そうなんだ、そんなに何でも怒られたら、梅本君も大変だね・・で、それで何で順也の元気が無くなるの?」
 順也の話しを聞いて、謎だった若林達と順也の会話は理解する事が出来た。
 でも、何でそれで順也が泣く程に落ち込んで、しかも台所で西原に『ごめんな』と謝ったのか分からない。
 なので、疑問に思った事を、近くにあった順也の白く形の良いオデコにチュッとキスをしながら聞いてみる。
「んっ・・あのな、梅本君はユウコリンさんが好きだけど、余りヤキモチを妬くから、この頃ちょっと『面倒くさい』って言ってたぞ」
「うん・・・それで?」
「俺もな、今日は沢山オマエにヤキモチ妬いただろう?俺も西原に『面倒臭い』って思われてたらどうしようって考えたら、凄く恐くなったんだ」
 キスをされた順也はちょっとくすぐったそうに肩をすくめてそう言い、
「ヤキモチ妬いてゴメンなぁ・・・もうしないから、俺を『面倒臭い』って思わないでくれよな・・っ」
 また涙が溢れてきた瞳で縋るように見上げて来て、そのまま西原の首にギュッと力を込めて抱きついてきた。



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2008.08.08(07:30)|jealous princessコメント(0)トラックバック(0)TOP↑
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