前回分、後ろ数行分削除。
書き直しました。
毎度、ご迷惑おかけします(><)
立ち聞きまでして頑張らされたお陰で、本家が今とても大変状況になっている事が分かった。
後援者が離れてしまい、そのせいで本家は金銭的に困窮して敷地を手放さなければならない。
それはもの凄く大変な事だとは思うけれど、じゃあ、それを何とかする為に自分が何か出来があるかというと、正直何も無い。
言ってしまえばお金の話だし、それこそ十億単位の話しらしい。
西原が出せるお金なんて、順也との二人暮らしの為にコツコツ貯めた100万円位がせいぜいで、何の足しにもなりはしないだろう。
でも、このまま話しが進んでしまったら、あの赤い線で囲まれた場所はどうなってしまうのだろう?
順也が楽しそうに遊んでいた愛情深く綺麗に手入れされた庭や、キラキラと透き通った水の池や、池に棲む偉そうな金魚の金ト。
総てが無くなってしまうと考えると、西原は何だか悲しくなって、酷く胸が苦しくなる。
それにその昔、本来家元になる筈だった史也の身代わりを御家元が買って出てくれた。
そのお陰で順也の両親は結婚出来て、その結果順也がこの世に誕生する事が出来たのだ。
順也を始め、智也や翔也がこの世に存在しているのは、言ってしまえば御家元のお陰だ。
好きでは無い女性と結婚して、継ぎたくも無い家を継ぐ。
どうしてそんな思い切った事が出来たのか、その時の御家元の気持ちは理解できないけれど、その行為が今の順也の存在を守ってくれた事は確かだ。
感謝してもしきれるものではない。
その御家元が困っているのに、何も出来ない自分が西原は酷く歯がゆかった。
桜子も三都葉も、放っておけないという気持ちは同じらしく土地が売られてしまう前に、そうさせない方法を考えてみると言っていた。
「優希ちゃんは心配しないでいいのよ、さっきの盗み聞きで働いてくれたからもう十分だわ、後は私達で考えてみるから」
「しかし、相談された訳では無いから難しいですねぇ・・・まさか我々がいきなりお金を出しますと言っても受け取っては貰えないだろうし、あの実意味に一等地の土地の代金となるとおいそれと出せる金額でもないしねぇ・・」
「いっそこちらに『お金貸〜して』とか気軽に相談してくれれば話もし易くなるんですけれど・・・」
「あの家族の中の誰のセリフですか?そんな事はまず有り得ないでしょう」
「でも、順也ちゃんが継ぐかもしれない家が落ちぶれて行くのを黙って見ている訳にはいきませんし、何か絡めてで考えてみますわ」
しかし、立ち聞きの結果を受けてコソコソ立ち回らなくてはいけないので中々難しいらしい。
「はぁ・・・もう寝よう」
月を見上げて、自分の無力さをシミジミと噛み締めて拭いているうちに、濡れた髪の毛も何となく乾いた。
ドライヤーなんかかけたら暑いし、順也を起こしてしまうかもしれないし、もうこのまま寝てしまおうと西原は思う。
残りのミネラルウォーターを飲み干して縁側から部屋に戻り、朝稽古の為に目覚ましを5時半にセットする。
「暑いから仕方ないけど、朝方は冷えるから掛けておこうね」
また掛け布団を蹴飛ばしてしまっている順也にもう一度それを掛け直して、西原も横に敷いておいた自分の布団に潜り込んだ。
何時の間にか母屋も静かになり、明りを消した順也の部屋はシンと静かな夜の気配に包まれる。
目を閉じると、すぐ傍に順也の規則正しい寝息が聞こえてきて、その心地良い気配に西原はウットリと幸せな気持ちになる事が出来た。
順也がそこにいればもう他に何もいらない。
それだけで西原の世界は満たされて、幸福な気分の中で完結してしまうのだ。
反対にもしそこに順也がいなければ、西原の中身は何も無くなり、この世に存在する事すら出来なくなってしまう。
西原にとっての順也は、本当に世界の総てだった。
もしこの世に順也がいなければ・・・
そんな仮定はしたくもないけれど、ウトウトと眠くなった意識の波間にフトそんな恐い考えが浮上する。
結果論でしかないけれど、そんなあってはならない最悪の状況から自分を救ってくれた御家元が困っているのを、放っておく訳にはいかない。
―――やっぱり何か、御家元と本家の為に、俺が出来る事を探さなくちゃ・・・
後援者とか、経済事情とか、地所の売却とか、そんな事は自分が口を出せる問題ではないけ。
だれど、諦めず他の事で何か探してみようと思い直しているうちに、西原の意識は深い眠りに落ちていった。
その夜、夢を見た。
緑に包まれ、明るい日が差すあの本家の庭で、大人になった順也が楽しそうに金トにエサをやっている夢。
やっぱり池の水はキラキラと透明で、よく手入れされた庭には綺麗な花が咲き乱れている。
順也は家元になっていて、自分は家元になった順也の秘書という設定で、周りにはやはり楽しそうな皆もいて、本当に本当に幸せな夢だった。
―――ピピピピ・・・ピピピピ・・・
長い夢だった気がしたけれど、次の朝、目覚ましの音を聞いて布団の上に起きた時には、断片的にしか覚えていなかった。
いつかそれが本当になればいい・・・
目覚ましの音にも気付かずに、幸せそうな寝顔を見せている順也をどう起こそうか考えながら、西原はその記憶の断片を大切に心の奥に仕舞った。
まったくBLにならないまま、尻切れな感じで終了。
複線の補完にお付き合い頂き感謝。
以下、自分へのメッセージ。
複線の張りすぎ自粛だ、ゴルアァァ!!
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書き直しました。
毎度、ご迷惑おかけします(><)
立ち聞きまでして頑張らされたお陰で、本家が今とても大変状況になっている事が分かった。
後援者が離れてしまい、そのせいで本家は金銭的に困窮して敷地を手放さなければならない。
それはもの凄く大変な事だとは思うけれど、じゃあ、それを何とかする為に自分が何か出来があるかというと、正直何も無い。
言ってしまえばお金の話だし、それこそ十億単位の話しらしい。
西原が出せるお金なんて、順也との二人暮らしの為にコツコツ貯めた100万円位がせいぜいで、何の足しにもなりはしないだろう。
でも、このまま話しが進んでしまったら、あの赤い線で囲まれた場所はどうなってしまうのだろう?
順也が楽しそうに遊んでいた愛情深く綺麗に手入れされた庭や、キラキラと透き通った水の池や、池に棲む偉そうな金魚の金ト。
総てが無くなってしまうと考えると、西原は何だか悲しくなって、酷く胸が苦しくなる。
それにその昔、本来家元になる筈だった史也の身代わりを御家元が買って出てくれた。
そのお陰で順也の両親は結婚出来て、その結果順也がこの世に誕生する事が出来たのだ。
順也を始め、智也や翔也がこの世に存在しているのは、言ってしまえば御家元のお陰だ。
好きでは無い女性と結婚して、継ぎたくも無い家を継ぐ。
どうしてそんな思い切った事が出来たのか、その時の御家元の気持ちは理解できないけれど、その行為が今の順也の存在を守ってくれた事は確かだ。
感謝してもしきれるものではない。
その御家元が困っているのに、何も出来ない自分が西原は酷く歯がゆかった。
桜子も三都葉も、放っておけないという気持ちは同じらしく土地が売られてしまう前に、そうさせない方法を考えてみると言っていた。
「優希ちゃんは心配しないでいいのよ、さっきの盗み聞きで働いてくれたからもう十分だわ、後は私達で考えてみるから」
「しかし、相談された訳では無いから難しいですねぇ・・・まさか我々がいきなりお金を出しますと言っても受け取っては貰えないだろうし、あの実意味に一等地の土地の代金となるとおいそれと出せる金額でもないしねぇ・・」
「いっそこちらに『お金貸〜して』とか気軽に相談してくれれば話もし易くなるんですけれど・・・」
「あの家族の中の誰のセリフですか?そんな事はまず有り得ないでしょう」
「でも、順也ちゃんが継ぐかもしれない家が落ちぶれて行くのを黙って見ている訳にはいきませんし、何か絡めてで考えてみますわ」
しかし、立ち聞きの結果を受けてコソコソ立ち回らなくてはいけないので中々難しいらしい。
「はぁ・・・もう寝よう」
月を見上げて、自分の無力さをシミジミと噛み締めて拭いているうちに、濡れた髪の毛も何となく乾いた。
ドライヤーなんかかけたら暑いし、順也を起こしてしまうかもしれないし、もうこのまま寝てしまおうと西原は思う。
残りのミネラルウォーターを飲み干して縁側から部屋に戻り、朝稽古の為に目覚ましを5時半にセットする。
「暑いから仕方ないけど、朝方は冷えるから掛けておこうね」
また掛け布団を蹴飛ばしてしまっている順也にもう一度それを掛け直して、西原も横に敷いておいた自分の布団に潜り込んだ。
何時の間にか母屋も静かになり、明りを消した順也の部屋はシンと静かな夜の気配に包まれる。
目を閉じると、すぐ傍に順也の規則正しい寝息が聞こえてきて、その心地良い気配に西原はウットリと幸せな気持ちになる事が出来た。
順也がそこにいればもう他に何もいらない。
それだけで西原の世界は満たされて、幸福な気分の中で完結してしまうのだ。
反対にもしそこに順也がいなければ、西原の中身は何も無くなり、この世に存在する事すら出来なくなってしまう。
西原にとっての順也は、本当に世界の総てだった。
もしこの世に順也がいなければ・・・
そんな仮定はしたくもないけれど、ウトウトと眠くなった意識の波間にフトそんな恐い考えが浮上する。
結果論でしかないけれど、そんなあってはならない最悪の状況から自分を救ってくれた御家元が困っているのを、放っておく訳にはいかない。
―――やっぱり何か、御家元と本家の為に、俺が出来る事を探さなくちゃ・・・
後援者とか、経済事情とか、地所の売却とか、そんな事は自分が口を出せる問題ではないけ。
だれど、諦めず他の事で何か探してみようと思い直しているうちに、西原の意識は深い眠りに落ちていった。
その夜、夢を見た。
緑に包まれ、明るい日が差すあの本家の庭で、大人になった順也が楽しそうに金トにエサをやっている夢。
やっぱり池の水はキラキラと透明で、よく手入れされた庭には綺麗な花が咲き乱れている。
順也は家元になっていて、自分は家元になった順也の秘書という設定で、周りにはやはり楽しそうな皆もいて、本当に本当に幸せな夢だった。
―――ピピピピ・・・ピピピピ・・・
長い夢だった気がしたけれど、次の朝、目覚ましの音を聞いて布団の上に起きた時には、断片的にしか覚えていなかった。
いつかそれが本当になればいい・・・
目覚ましの音にも気付かずに、幸せそうな寝顔を見せている順也をどう起こそうか考えながら、西原はその記憶の断片を大切に心の奥に仕舞った。
まったくBLにならないまま、尻切れな感じで終了。
複線の補完にお付き合い頂き感謝。
以下、自分へのメッセージ。
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