西原&順也くんシリーズのブログです。 <登場人物> 西原 優希(さいばら ゆうき)日仏クォーター、才色兼備な中学2年の14歳。幼馴染の順也が大好き。 /鳳 順也(おおとり じゅんや)ちょっと小さいけれど、剣道チャンピオンのやっぱり14歳。綺麗で優しい西原が大好き。
場所・・・海の国の宮殿中庭テラス
登場人物・・・深海の魔女 桜子
        海の国の第1王子 智也(人魚)
        海の国の第2王子 翔也(人魚)



「見えましたわ、水晶に映っているこの青年が優希君ですのよ」
「げっ・・・こんなのかよ、派手だなぁ、順也の奴、趣味悪くねぇ?」
「金の髪に金の瞳ですか・・何と言うか、意外と順也は面食いですねぇ」
「順也ちゃん曰く、金色のお月様みたいに綺麗なんですって・・・でも、王宮の城下町に住んでいる私の兄弟弟子の魔法使いの話だと、親の居ない子供の面倒を見たりして、とても優しい真面目な青年らしいですわ」
「でもよぉ、いくら見た目が良くて真面目でも、相手が人間でしかも男じゃなぁ・・・やっぱり諦めさせた方が良くねぇ?」
「それは分かっているけど、何て言って?順也は言い出したら絶対に聞かないぞ」
「困りましたわねぇ・・・今日は『人間になる薬』を作る材料が足りないって言って断わりましたけれど、何時までもは無理ですわ」
「順也は今、その足りない材料を取りに行っているんですよね?ちなみに何が足りないんですか?」
「モゲモゲ珊瑚の実100個ですわ・・・嘘ですけれど」
「ははは・・・嘘ですか、でも、モゲモゲ珊瑚の実ではそのうち集まってしまいそうですね」
「嘘ならもっと出来そうも無い難しい事を言えばいいじゃねぇか、深海大海蛇の鱗100個とかさぁ、そうしたら順也を人間にしなくてもいいんじゃねぇ?」
「馬鹿っ、そんな事を言ったら本当に順也は取りに行ってしまうぞっ、鱗欲しさにどんな無茶をするか分からんだろうがっ」
「海蛇の背中に取り付いてヤスリで一気に鱗を擦り取るとか?・・・はは、やりそうで恐ぇぇ」
「ええ、だからわざとその辺りにあるモゲモゲ珊瑚にしましたのよ」
「でもよぉ、いくら何でもモゲモゲ珊瑚じゃ城の裏庭に大量に発生してるぜ・・・本気で大した時間稼ぎにはなんねぇよ」
「はぁ・・・こんな時に限って王も王妃も隣の国に招かれてしまって居ないし困ったな・・・」
「所でさぁ、コイツさっきから岩場に座って何をしているんだ?真剣な顔でずっと海を見ているみたいだけれど」
「さあ・・、でも今居る岩場は順也ちゃんが彼を助けて置いた場所ですわ、海風が強くて寒いでしょうにさっきからずっとこうしていますのよ、一体何をしているのかしら?」


場所・・・海辺の岩場
登場人物・・・大公爵の御曹司  西原優希
        召使  ケント


「優希様っ!こんな場所にいらしたんですかっ?お探しましたよっ、お屋敷にお戻り下さいっ、国王陛下が昨日優希様が海に落ちた事をお聞きになって、心配してお見舞いにお見えになっています」
「ああ、すまない、直ぐに戻るよ・・・ねえ、ケント」
「何ですか?優希様」
「俺が船から落ちてここに打ち上げられていたのを、オマエが見つけてくれたんだよね?」
「そうですよ、岩の上でグッタリしている優希様を見つけて、本当にビックリしたんですよ」
「その時、本当に傍に誰もいなかった?遠くに人影でもいいから見なかった?」
「は?またその話ですか?昨日も聞かれましたけれど、誰もいませんでしたよ、私は優希様が心配で見に来ましたけれど、海は酷く荒れていましたから、こんな岩場には魚一匹近づきませんよ」
「そう・・・」
「そんな事より早くお戻りください、優希様っ、国王陛下がお待ちですよっ!何か優希様に大切なお話しがあるみたいですよっ」


ランキング参加中!
ポチッ↓ありがとうございます♪大変励みになっています〜(^^)

にほんブログ村 小説ブログ BL小説へ
2008.07.11(22:16)|人魚姫コメント(0)トラックバック(0)TOP↑
「西原ぁ、お肉ぅ」
「はいはい、もう直ぐ焼けるからちょっと待ってね」
「優希、ビールがもうねぇぞぉ」
「はい、今持ってきますね、翔也さん、智也さんと三都葉先生もまだビールでいいですか?桜子さんの差し入れのワインもありますけれど」
「ああ、ワインもいいですね、優希君、お願いします」
「何っ?ワインがあるなら俺もワインくれっ!」
「悪いね、優希、俺もワインにするよ」
「はい、わかりました」
「んんっ!俺も飲むぞっ!」
「順也は絶対に駄目っっ!!!」
「ねえ優希ちゃん、サーモンのマリネ、まだ残ってたかしら?お父さんが気に入ったみたいで全部食べちゃったのよ」
「はいっ、冷蔵庫にもう少しあるから、今ついでに取ってきます」
「西原ぁ、お肉はまだか?」
「もうちょっとだからね、順也、お寿司はもういい?野菜も食べて?」

 夕方になって日が翳り、肌に心地良い風が吹き始めるのを待って、鳳家の庭ではいバーベキューパーティーが始まった。
 串焼きのバーベキュー、浜見寿司から出前して貰った特上寿司、桜子がホテルから取り寄せた色鮮やかなオードブル、それから西原と小枝子が腕によりを掛けて作った沢山の料理。
 目を見張るくらいに豪華なパーティーを開いた理由は、色々とあって結局夏休み中何処にも行けなかった順也を少しでも楽しませてあげたいとうい順也にとことん甘い家族の愛情と、色々とお世話になった三都葉にお礼をする為だった。
 順也と西原。
 二人も三都葉の病院に入院させて貰ったのに、まだちゃんと開院していないからという理由で、三都葉は『2人分ばかりチマチマ計算するのが面倒』と言って、一円も入院費を受け取ってくれていなかった。
 『せめて気持ちだけでも』と頑張ったけれど、誰が言っても受け取って貰えなくて、でも変りに『それじゃあせめてお食事でも』と家に誘ったら、簡単にOKして貰えた。
 二人分の入院費の代わりなので、食材はやたらに豪華だけれど、三都葉はずっと智也や翔也と飲んでいて、必死に食べているのは順也だけだった。

「はい順也、お肉焼けたよ、俺は台所に行ってくるからこれを食べて待っててね」
「んっ、分かったぞ」
 焼けた串焼きバーベキューをお皿に載せて、それに夢中な順也を尻目に、西原は台所に向った。
 頼まれたワインやマリネや、後はワインに合いそうなおつまみと果物でも少し持って来ようと思ったのだ。
「はぁ・・・・」
 でも、バーベキューの準備や、ずっと甘えて傍を離れない順也の世話や、忙しくしている内は良かったけれど、一人になると無くしてしまったネクタイピンの事が思い出されて、西原は誰も居ない台所で大きく溜息をついてしまう。
 何処で無くしたんだろうと考えて、思いついた答えは、あの日、本家で行方不明になった順也を探して走り回っていた本家の何処かという事だった。
 本家の確実に学校のグラウンドより広い敷地。
 その中を家元の秘書の田淵に案内してもらって、建物の中も外も縦横無尽に走り回った。
 その何処でネクタイピンを落としたのか、鷹也に攫われた順也を探すのに必死だったので、思い出してもまったく心当たりは見つからない。
 小さなネクタイピンの事なんか、本当に、それこそ今日まで忘れてしまっていた。
 探しに行こうにも、あんな事があった後の本家では、順也も近づく事は無いだろう。
 ならば当然おまけの西原がそこを尋ねる理由はなかったし、探しに行きたいというのも気が引けた。

「正直に話すしかないかぁ・・・」
 失くしてしまったとプレゼントしてくれた桜子に正直に話す。
 事情が事情なだけにきっと怒られはしないけれど、そんな隙を見せたらまた色々とからかわれるんだろうなと想像すると、非常に気が重かった。
 さっきは誤魔化して断わったけれど、きっと弱味につけこんで、もっと高くて派手な桜子好みのネクタイピンを押し付けてくるかもしれない。
 ていうか絶対そうなるだろう。
「うううう・・・・はぁぁぁぁぁ・・・」
 それを身に着けること事態は不本意だけれど、自分が撒いた種なので我慢しよう。
 でも、次から次に他人から高価な物を貰う自分を、もし順也やその家族に呆れられたらと思うと何だか気が重くて、溜息が止まらない。

「うぁぁぁぁぁ・・・何で失くしたかなぁぁぁ・・・もっと早く気付けよぉぉ俺ぇぇぇ・・」
 台所には自分一人で、西原はデザートのメロンとスイカを食べやすくカットしながら、遠慮なく後悔を乗せて溜息をつき続けていたのだけれど、
「物凄い溜息ね、優希君、そんなに豪快に溜息をついたら、只でさえ顔の割りに幸薄いのに、その薄い幸も消え失せちゃうわよ」
「わぁぁぁ!さっ、桜子さんっ!お帰りなさいっっ!」
「ホホホ・・ただ今、優希君」
 何時の間にか直ぐ背後に桜子が立っていて、いきなり声を掛けられた西原は口から心臓が飛び出そうな程にビックリしてしまった。



ランキング参加中!
ポチッ↓ありがとうございます♪大変励みになっています〜(^^)

にほんブログ村 小説ブログ BL小説へ
2008.07.11(07:54)|dropped somethingコメント(0)トラックバック(0)TOP↑
プロフィール

Author:夏水
お世話になっています



ブログランキング・にほんブログ村へ




メニューページです
まとめて読んでみようという勇者はどうぞ(^^)
20/3/3 ちゃんと整理しました

最近の記事
最近のコメント
FC2カウンター
カテゴリー
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ブロとも申請フォーム
ブロとも一覧
ブログ内検索
RSSフィード
リンク
By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ