「にゃうっ・・にゃうっ・・にゃにゃぁーー」
「こらっ、まっしろっ、悪戯はダメだぞっ」
「ジュンヤさんこそっ静かにしてっ、ピンが刺さりますよっ」
さっきいた部屋から厚いカーテンを一枚隔てた隣の部屋は、やっぱり庭に面して明るかったけれど、何も無くてガランとしていた。
ただ、壁に大きな鏡が掛かっていて、後はその鏡の横にテーブルが一つと、椅子が二個あるだけだった。
その鏡の前で俺は、リィンさんとケント君に手伝って貰って着ていた服を脱いでいく。
リィンさんにまっしろは置いていけと言われたけれど、1人はやっぱり寂しかったので、「まっしろも一緒がいいぞっ」と言ったらユウキがお願いしてくれて、着替える間だけはいいと言って貰えた。
でも、この後の検査になったら、絶対に駄目らしい。
まっしろは部屋に入ってからずっと、カーテンの飾り紐の先に付いているボンボリにじゃれるのに夢中になっている。
ユウキが朝起きた時から物凄く優しくしていてくれていたから何となく忘れていたけれど、そう言えば俺はここに検査を受けに来ていて、その検査はやっぱり恐かった。
でも、検査までの間でもまっしろが傍にいてくれると思うと、ちょっとだけほっとする。
「素晴らしい細工のものばかりですね、この金の透かし彫りは名工エリンツの手によるものかな?彼が王家の御用達品以外で仕事をした品物なんて始めて見ました」
リィンさんは、まずは俺の付けていたマントを留めていたブローチや、腰のベルトや、帽子の羽根飾りを外してくれて、それをテーブルの上に丁寧に並べながらそう言った。
「それに、こんな大きなドラゴンブラッドルビーは初めて見ました、どの石も傷一つないし透明度も形も文句無い、ベルトのも全部同じカラーの石ですね、稀少な石なのにこれだけ数を揃えられるのは流石は王立商人です、特にこの一番大きなものは王家の宝物庫にもないかもしれない、本当に見事だ、素晴らしいです」
そして、やたらに熱心に褒めながら、それらに付いている紅いドラゴンブラッドルビーという宝石をジッと眺める。
リィンさんが言う宝石は、胸のブローチの一つが一番大きくて、帽子の羽根飾りにも少し小さいのが一つと、あと、ベルトにももう少し小さいのが沢山付いている。
「そうなのか?『稀少』って何だ?」
でも、そんな難しい事を沢山言われても、全部ユウキが選んで揃えてくれたものばかりで、キラキラしていて綺麗だなと思うけれど俺には良く分らない。
なので、首を傾げて俺がそう聞くと、
「ブタに真珠」
俺の外したマントを畳んでくれていたケント君が、小さな声でボソリとそう言った。
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「こらっ、まっしろっ、悪戯はダメだぞっ」
「ジュンヤさんこそっ静かにしてっ、ピンが刺さりますよっ」
さっきいた部屋から厚いカーテンを一枚隔てた隣の部屋は、やっぱり庭に面して明るかったけれど、何も無くてガランとしていた。
ただ、壁に大きな鏡が掛かっていて、後はその鏡の横にテーブルが一つと、椅子が二個あるだけだった。
その鏡の前で俺は、リィンさんとケント君に手伝って貰って着ていた服を脱いでいく。
リィンさんにまっしろは置いていけと言われたけれど、1人はやっぱり寂しかったので、「まっしろも一緒がいいぞっ」と言ったらユウキがお願いしてくれて、着替える間だけはいいと言って貰えた。
でも、この後の検査になったら、絶対に駄目らしい。
まっしろは部屋に入ってからずっと、カーテンの飾り紐の先に付いているボンボリにじゃれるのに夢中になっている。
ユウキが朝起きた時から物凄く優しくしていてくれていたから何となく忘れていたけれど、そう言えば俺はここに検査を受けに来ていて、その検査はやっぱり恐かった。
でも、検査までの間でもまっしろが傍にいてくれると思うと、ちょっとだけほっとする。
「素晴らしい細工のものばかりですね、この金の透かし彫りは名工エリンツの手によるものかな?彼が王家の御用達品以外で仕事をした品物なんて始めて見ました」
リィンさんは、まずは俺の付けていたマントを留めていたブローチや、腰のベルトや、帽子の羽根飾りを外してくれて、それをテーブルの上に丁寧に並べながらそう言った。
「それに、こんな大きなドラゴンブラッドルビーは初めて見ました、どの石も傷一つないし透明度も形も文句無い、ベルトのも全部同じカラーの石ですね、稀少な石なのにこれだけ数を揃えられるのは流石は王立商人です、特にこの一番大きなものは王家の宝物庫にもないかもしれない、本当に見事だ、素晴らしいです」
そして、やたらに熱心に褒めながら、それらに付いている紅いドラゴンブラッドルビーという宝石をジッと眺める。
リィンさんが言う宝石は、胸のブローチの一つが一番大きくて、帽子の羽根飾りにも少し小さいのが一つと、あと、ベルトにももう少し小さいのが沢山付いている。
「そうなのか?『稀少』って何だ?」
でも、そんな難しい事を沢山言われても、全部ユウキが選んで揃えてくれたものばかりで、キラキラしていて綺麗だなと思うけれど俺には良く分らない。
なので、首を傾げて俺がそう聞くと、
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