ユウキがアレン・マリーさんに怒られた後に直ぐ、俺達は迎えに出てきた名人の助手のケント君という女の子みたいな可愛い少年に案内されて、門の中へと入れて貰えた。
門の中は思っていた以上に奥行きがあって広くって、木々が生い茂る緑の豊かな敷地の中に、渡り廊下で繋がれた、幾つもの平屋の建物が建っていた。
そのうちの真ん中にある一番大きな建物が、名人がリングを作る工房だそうで、そこの庭の良く見える応接室で、出された不思議な匂いのお茶を飲みながら待っていると、しばらくしてドアがノックされて名人が入って来た。
「昨日、そちらの代理の方にお話しには聞いていましたけれど、随分とまだ身体が小さいですな」
『気難しいお年寄り』とアレン・マリーさんが言っていた通り、長い白衣を着た名人のダンビルグ・ロレンスさんは、痩せて笑わない頭の禿げた恐い顔のおじいさんだった。
そのダンビルグ名人が、部屋に入って来るなり俺をジッと見て、皺枯れた怒った様な声でそう言った。
「ユウキィ・・」
「ニャゥ」
俺は自分が怒られた気がして、まっしろをギュッと抱き締めて、横に座っているユウキにピタリと身体を寄せる。
「うん?恐がらなくて大丈夫だよ、ジュンヤ」
するとユウキは俺を抱き寄せて、肩を優しく撫でてくれた。
「おう・・驚かせてすまなかったな、別にオマエを怒った訳ではないんだよ、ただ、オマエみたいな子供にリングを作っても長持ちはしないからな、それでもいいのか先ずそこの御主人に確認しようと思ったんじゃ」
でも、そんな俺を見て、ダンビルグ名人は皺々の顔をもっと皺々にしてニコニコと笑い、思いも寄らない優しい声でそう言った。
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「ユウキィ・・」
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「うん?恐がらなくて大丈夫だよ、ジュンヤ」
するとユウキは俺を抱き寄せて、肩を優しく撫でてくれた。
「おう・・驚かせてすまなかったな、別にオマエを怒った訳ではないんだよ、ただ、オマエみたいな子供にリングを作っても長持ちはしないからな、それでもいいのか先ずそこの御主人に確認しようと思ったんじゃ」
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