西原&順也くんシリーズのブログです。 <登場人物> 西原 優希(さいばら ゆうき)日仏クォーター、才色兼備な中学2年の14歳。幼馴染の順也が大好き。 /鳳 順也(おおとり じゅんや)ちょっと小さいけれど、剣道チャンピオンのやっぱり14歳。綺麗で優しい西原が大好き。
 俺とユウキが今いる夏用の寝室は、屋敷の一番上の階にあって、風通しが良い様にグルリと柱に囲まれているだけで回りに壁は無い。
 なので、見渡す様に広いこの階にいるのも俺とユウキだけで、ユウキが呼ぶと階下に繋がる階段の下から「ただ今お呼びしてきます」と、そこに何時も控えている召使さんの声がした。
しばらくすると、「失礼します」とやっぱり階下から声がして、この家の召使のアレン・マリーさんが、階 段を上ってきた。
 アレン・マリーさんは、ユウキの少し年上の従兄弟で、顔も姿も何処と無くユウキに似ている。
 執事の青と金の制服が良く似合っていて、背が高くてカッコイイけれど、何時もちょっと恐い顔をしていて、今もムスッとした顔のまま、部屋を大股で横切って俺とユウキが座っているベッドの脇に立った。
 手には、どうもそれが俺へのお土産らしい、大きな籐製のバスケットを持っている。
「待ちくたびれましたよ、ユウキ様、ジュンヤ様に明日の事を説明するのにどれだけ時間が掛かっているのですか?」
「あ・・・いや、まだ説明は途中なんだけれど、取り合えず先にお土産を・・・」
「はぁ?何でそういう事になるんですか?」
「あっははははははぁ・・・」
「全然予定と違うじゃないですかっ!人にこんなモノを押し付けておいて、あっははぁ・・じゃありません!」
 そして、何だかユウキは怒られているみたいだけれど、俺には何の事だか良く分らなくて、気になるバスケットをジッと見ていたら、
「ミニャーーーーッ」
 中から、動物の鳴く声が聞こえた。



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2008.05.02(20:59)|LOVE RINGコメント(0)トラックバック(0)TOP↑
「始めまして、西原優希です、本日は遠い場所から遥々お越し頂きありがとうございました」
 夜の11時に煌々と明るい新古心流の広い道場。
 その中心に一人で正座し、深々と下げた頭を上げた西原は、膝に手を置き、背筋をピンと伸ばし、声を張ってそう言った。
 正座した目の前には、演舞で使う真剣の模造刀が鞘に仕舞われ置かれていて、上げた視線の先には、さっき西原や桜子が壁際で順也の稽古を見学する時に座っていたパイプ椅子が並べられていた。
 10脚程並べられた椅子。
 そこには鷹也と、鷹也の取り巻きらしい数人の師範と、そして真ん中辺りには、一番の問題である本日のメインゲストである3人の外国人が座っていた。
 家元と、田淵、それから史也と智也は、心配顔でその後ろに立ったままこちらを見ている。
『そんなに心配しなくても大丈夫です。』
 家元はおろか田淵までが、自分の一挙一動を不安一杯の目で見ているので、そう伝える為に、西原は上げた顔で笑ってみせようとして・・・、そして止めた。
「サイバラユウキって名前だそうですぜっ!兄貴!目が金色っす!顔がいいっす!足が長いっす!」
「わざわざ説明してくれなくても分るっぺぇ〜、いんやぁ〜、まんず、綺麗な少年だっぺさぁ〜、これは、想像以上の収穫だっぺぇ、お得意様に高く売れっぞ〜」
「本当にぃ〜、超綺麗ぇ、金ぴかで目がチカチカしそうよぉ、しかもぉ14才なんてぇ可愛いい〜、スケベ親父に売っちゃう前にぃ〜味見したぁい」
「おいおい駄目だっぺさぁ〜、売り物には手を付けない約束だっぺ〜」

 一番中心に座っている、スーツに身を包んだ、フランス政府関係者を詐称する3人の外国人。
 人の挨拶も聞かずに声高に喋っている、その2人の男と1人の女のフランス語が、余りにバラバラのハチャメチャで、顔の力を抜いたらそのまま大爆笑してしまいそうからだ。



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2008.05.02(08:04)|hanging gardensコメント(0)トラックバック(0)TOP↑
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