西原&順也くんシリーズのブログです。 <登場人物> 西原 優希(さいばら ゆうき)日仏クォーター、才色兼備な中学2年の14歳。幼馴染の順也が大好き。 /鳳 順也(おおとり じゅんや)ちょっと小さいけれど、剣道チャンピオンのやっぱり14歳。綺麗で優しい西原が大好き。
「(カキカキ<西原、すごく黄礼だぞ)」
「そんな、全然綺麗じゃないよ、痩せちゃってみっともないから、あんまり見ないで?」
「(ふるふるっ、カキカキっ<そんなことないぞっ、矢せたオマエも黄礼だぞっ)」
「あはは、ありがとう、順也も、相変わらず凄く綺麗だよ」
 ヒヨコ色の可愛らしいパジャマを何の躊躇いも無く脱ぎ捨てて裸になった順也は、西原の着ているパジャマとカーティガンも甲斐甲斐しく脱がせてくれた。
 相変わらず、順也はエッチの時には灯りを消さない派だ。
 特別室なので、天井に吊るされている小さめのシャンデリアが明るく照らす病室の中。
 西原としては、痩せて微妙にアバラまで浮かんでいる身体を見られるのが恥ずかしくて、出来れば灯りを消して欲しい気もするけれど、順也がそうしたいのならあえて逆らう気もない。
 しかし、そんな西原の恥ずかしい気持ちをよそに、順也は一年前と変わらずに、西原の裸を見てウットリとしてくれた。
「(ん・・・んんん・・はぁぁ・・)」
「はぁ・・順也、キスの仕方を思い出してきたね、凄く上手だよ、でももう少し、息をした方がいいよ」
「(ふるふるっ、もっとするっ)」
「『もっとするっ』て言ってるの?もうっ、困った順也だね」
 そしてまずは、寝ている西原に覆いかぶさって、柔らかい舌を懸命に使って、激しいキスをしてくれる。
 それからキスが一段落すると、次は、西原の体中に、愛撫と言うには拙すぎる手つきで、ペタペタと触ってくるのだった。

「順也・・・、凄く綺麗だよ」
 勿論、西原もただ寝ているのは勿体無いので、自分の腰を跨いで、細い脚を開いて座っている順也の白い全身を、腕を伸ばしてサワサワと触った。
 成長した順也の細い腰、真っ白い胸とお腹、そしてまだ中心が硬くなっていない、可憐なピンクの胸の二つの飾り。
 相変わらず絹みたいな手触りのスベスベの全身の何処を触っても、敏感な順也はヒクンと身体を揺らして、反応してくれた。
 特に感じやすいピンクの乳首は、西原が伸ばした両手の指でクリクリと弄ると、まずは右側が、追いかける様に次は左側が、見る見る硬くなった。
「(ふぁぁぁぁぁっ・・)」
 西原がプックリと膨れた中心にある芯を強く摘むと、順也は受けた刺激が堪らない様に、全身を気持ち良さそうに身もだえさせてみせるのだが、
―――クリクリ・・・
「(ふぁぁぁ・・・ん)」
―――クリクリクリ・・・
「(あっ・・・ああっ・・)」
―――クリクリクリクリ・・・
「(やぁぁぁぁぁんっっ)」
 感じて、全身を段々とピンクに染めていくその様子が余りに可愛くて、つい楽しくなった西原が調子に乗って弄り続けていると、
「(んんんっ!カキカキっ<気がちるからっ、西原はじっとしててくれよなっ!!)」
 ムムムっ!!!と怒った順也に、可愛く上気した顔で睨まれてしまうのだった。



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2009.07.03(00:08)|embraces closely in the grayコメント(0)トラックバック(0)TOP↑
 押し倒されてくれないので、未だベッドの端に並んで座っている順也が、西原に『はい』と見せてくれたスケッチブックの1ページには、予め書いておいてくれたらしい次の文章が書かれていた。

 西原はまだダルそうだから今日は俺が全する だから西原はててくれよな
                           部            寝
「はうっ!!!!」
 そのページの文章を読んだ西原は、今度こそ本気の痛みを心臓に感じて、次の瞬間そのままベッドの上に倒れこんでしまった。
「あうぅぅぅぅぅぅっ」
心臓がキューーーーッと鷲掴みされる様に痛くて、上手く脈打っていないのが自分でも分かる。
 心筋梗塞。
 心臓が痙攣しているこの状態を、専門用語ではきっとそう言うのだろう。
 確かに一年間昏睡していて、そのせいで日常生活に必要な筋肉が落ちてしまってヨタヨタしているけれど、特に西原は心臓は悪くない。
 では何故いきなり心筋梗塞なのかというと、スケッチブックに書かれている、かなり『きわどい』内容の文章が、誰かによって添削されていて、それを見て心底、本気で、徹底的に、驚いてしまったからだ。
 →部と、→寝。
 誤字を直している丁寧で落ち着いた筆跡は、多分史也のものだろう。
 読みようによっては異様に怪しいその文章を読んで、史也はいったい何を思っただろうか?
 順也と西原のエッチな関係を知られたら、絶対に只では済まない筈なので、まさかバレてはいないと思うのだが、しかし息子の書いた『俺が全部するから』なんて文章を読まれてしまったと思うと、恥ずかしいやら恐縮するやらで、もう居たたまれなくてこの世から消えてしまいたくなる。
「(西原ぁ!?!?)」
 いきなり倒れた西原を見て驚いたらしい順也が、手にしていたスケッチブックを放り出し、ベッドの上で胸を抑えて丸まっている西原の身体をユサユサと揺する。
「うん・・・驚かせてゴメンネ、な・・何でもないんだよ・・・心配しないで・・・、ちょっと待って」
 西原は順也に心配を掛けまいと、そう言いながら何とか起き上がろうとするのだが、
―――パサ・・・
 順也の投げ出したスケッチブックが、七転八倒している目の前に落ちて来て、
 →部、→寝
 また史也の字がドアップで目に飛び込んできて、
―――キュゥゥゥゥゥゥゥゥっ!!!!!
「痛たたたたたたたたたっ!!!」
 更に心臓が締め付けられてしまうのであった。

 そして5分後、やっと真っ直ぐ座れる様になった西原は、取り合えずこのままにはしておけないので、危険な事をした順也を『メッッ』と叱った。
「もうっ、これって何時書いたの?」
「(カキカキ)」
「さっきだぞ・・あのね、順也、こういう文章は他の人に見せちゃ駄目だよっ」
「(コクン・・カキカキ)」
「ごめんな、西原・・・、はぅ、ううん、でも、順也の気持ちは凄く嬉しいよ」
 でも、順也がシュンとしてしまうので、直ぐに笑顔を見せて優しく抱きしめる。
「あのね、順也、今日はやっぱり俺が順也を気持ちよくするよ、1年振りだし、順也にはうんと気持ちよくなって欲しいんだ」
「(フルフルっ、カキカキ)」
「俺がするから、西原は鯖に寝ていてくれよな・・・サバに寝る?もしかして静??」
 それからしばらく二人でどちらが押し倒されるかを揉めたけれど、結局は何時もどおりに順也の意見が通り、西原が押し倒されることになった。

 それからパジャマを脱いで一糸纏わぬ姿になった順也は、ベッドの上に仰向けに寝た西原の上に馬乗りになり、
「(カキカキ)」
「オマエの一年前より大きくなってるぞ・・、あぅぅ、お願いだからそういう事は字で書かないでぇぇぇ」
 やっぱり全裸になった西原に対して、色々な嬉しい事をしてくれるのだった。


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2009.07.02(07:45)|embraces closely in the grayコメント(0)トラックバック(0)TOP↑
 順也をベッドに押し倒した・・・と思ったら、
―――グッ
 順也は何故だか腹筋で抵抗して、想像していた通りに倒れてくれなかった。
「え?順也、どうしたの?」
 自分が一年間眠っていた間に開いてしまった、順也との間の『勘違い』と言う名の溝は完全に埋まった。
 順也から積極的なエッチのお誘いを受けて、そう確信していた西原は、順也の抵抗の意味が分からなくて、思わずそう聞きながら更にグイグイと順也の肩を押してしまう。
 しかし、順也は一向に倒されてくれず、
「(ちょっと待っててくれよな)」
 口の動きだけでそう言うと、しつこく押し続ける西原の手から抜け出して、ついでにベッドがらも飛び降りて、
―――テテテ・・
 と部屋から出て行ってしまう。
「えっ?待って、順也、何処に行くの?」
 『待っててくれよな』と言われても置き去りにされるのは気になるので、西原は慌ててベッドの足元の方に立てかけてあった杖を持って、順也の後を追い掛けようとした。
 しかし、杖を持ったり、『ヨイショ』と立ち上がったり、ドン臭さ丸出しで西原がモタモタしていると、
―――・・テテテ
 再び順也が、手に余り大きくないサイズの紙袋を持って戻ってきた。
 きっと桜子が何か高級なものを買ってきた時の名残りだろう。
 オシャレ音痴の西原でも知っている、鮮やかなオレンジ色の高級ブランドのマークの入ったその紙袋を、順也はベッドの上に置き、そしてひっくり返して中身を広げてみせた。

 紙袋の中身・・・
  西原と順也の愛用ローション(一年前のモノ、消費期限は大丈夫?)×2本
  順也お気に入り『緊縛プレイ』用ピンクのハチマキ×1本

「あうっ、そうだね、ちゃんと準備してあるって言っていたよね、態々俺のマンションから取ってきてくれたの?」
「(コクン)」
「何時?今日じゃないよね?」
「(カキカキ)」
「ずっと前だぞ・・・、そう、準備して俺が起きるのを待っててくれたんだね」
「(コクン)」
 袋の中身を見せた順也は、『ちゃんと準備しておいたぞ』と自慢げに、エヘンと胸を張ってみせる。
こんなに準備万端整えて、自分のことを一年も待っていてくれた。
「で、今までこれは何処に置いてあったの?」
「(カキカキ)」
「向こうの部屋のテーブルの下・・・あはは・・、あは、目立つ袋をちょっと目立つ場所に置いておいたんだね・・あ痛たた・・・心臓が・・・」
 それが、皆が出入りする部屋の、特に隠していない場所にずっと置いてあったのは、かなり気になる事だったけれど、西原は順也のその気持ちが本当に嬉しかった。

「本当に長く待たせてゴメンネ、順也、今日はお詫びに沢山気持ちよくしてあげるからね」
 準備も完璧に整ったし、西原は胸にこみ上げてくる順也への愛おしさを感じながら、もう一度順也を押し倒そうとした。
 しかし、
―――グッ・・・
 またしても順也は、腹筋で抵抗して押し倒されてくれなくて、
「順也?」
「(ちょっと待ってくれよな)」
 再び西原を制止てから、手に持っていた筆談用のスケッチブックのページを捲り、『ハイ』と予め何かが書いてあるページを示して見せた。



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2009.07.01(07:45)|embraces closely in the grayコメント(0)トラックバック(0)TOP↑
 西原の入院している特別室のあるフロアには、特別室の他には、会議室や応接室みたいな部屋しかなく、夜には完全に人気の無くなる。
 その廊下からパーテーションで仕切られている休憩所は、完全に死角になっていて、近づいてくる人の気配にさえ気を付けていれば、そこで何かをしていても見られる心配は無かった。
 西原が携帯電話を切ると、背もたれ越しに西原の首に抱きついていた順也は、グルリとベンチを回りこんで、
―――テン・・・
 可愛い仕草で西原の隣に座った。
 そして小首を傾げて西原の顔を見つめながら、
「(さいばらぁ・・・)」
 そう名前を呼んで、それからゆっくりと目蓋を閉じて見せる。
―――ぶぅぅぅ・・・・
 休憩所の脇に置かれている、紙パックジュースの自販機から聞こえてくる以外は何の音もしない、静寂に包まれた夜の病院。
 降って来る白い月光の中で、声は聞こえないまま、順也のふっくらとした唇だけが動く様子が、妙に艶めいて色っぽい。
 しかも、それが大人バージョンになった、放っておいても色っぽい成長した順也だったので、その破壊力は人智を越えていた。
 ついさっきまで、『順也とエッチをするべきか、それとも止めておくべきか?』と悩んで、健斗にまで迷惑を掛けていた西原だったけれど、順也の究極に艶めいた姿を前にしたら、そんな悩みを持つ余裕は地平の彼方に消し飛んでしまった。
「うん・・、順也、おいで」
 西原は、自分でも『甘ったるいな』と恥ずかしくなる声でそう言って、順也のヒヨコ色パジャマに包まれた華奢な肩を抱き寄せて、
「順也・・・、口を開けて、舌を出して」
「・・・(コクン)」
 灯りに吸い寄せられる羽虫の様に、自分を待ちわびてくれている愛らしい唇に、フラフラと吸い寄せられていったのだった。

 順也の唇に吸い寄せられたその約5分後、
―――ジャァァァァァ・・・・・、キュッ・・
 順也とのキスを終えた西原は、肩に引っ掛けてカーテガンのポケットに入っていたハンカチを、休憩所の壁際に作りつけてある、小さな洗面台で濡らして硬く絞っていた。
 理由は、キスに感じて時折抱きしめた腕の中で身も悶える順也の姿が劇的に色っぽくて、しかも、ふと指先に触れた順也の分身がちょっと硬くなっていて、つい我慢出来なくて、「順也・・・いい?」
「(コクン)」
「あはは・・、そんなに足を広げなくても大丈夫だよ」
 順也のパジャマのズボンの中に、西原が手を忍び込ませてしまったせいだった。
 下着の中で窮屈そうにしていた熱く熱を帯びた雄の印を西原が丁寧に引き出し、それから全体を手で包んで優しく揉みしだくと、
「・・・・・っっ!!」
 順也は聞こえない悲鳴を上げて、あっという間に達してしまった。
 そして、放たれた昂ぶりは西原が全部手で受け止めたけれど、やはり汚れてしまった順也の雄印を綺麗にする為に、西原はハンカチを濡らして絞っているのだった。
 順也はクッタリと椅子に凭れて座っていて、下着を汚してしまうと気持ち悪そうなので、少しずらしたパジャマのズボンから、ヌメリと濡れた雄の印は出したままにしてある。
「ゴメンネ、ちょっと冷たいかもしれないけれど、我慢してね」
「・・・(コクン)」
一年前より一回りサイズの大きくなった、でも相変わらず愛らしいピンク色の雄印を、前に跪いた西原が、固く絞ったハンカチで丁寧に拭うと、
「・・ふぅ・・・・」
 順也はピクンと身体を揺らして、切なそうな溜息を漏らしたのだった。

 もしかしたら、この一年で順也は我慢強くなったかも??
 我慢強い順也なら、以前の様に一回のエッチで、数えきれない位に際限なく達する事はないのかもしれない。
 そうなったら、例えエッチをしてもそこまで身長の延びにはないかもと、ちょっと期待をしていた西原だったけれど、やっぱり敏感で可愛い順也は、
「はい、綺麗になったよ、仕舞おうね」
「・・・・・(ビクンっ)」
1年経っても敏感で可愛いままだった。
 順也の魅力に抗いきれなくて、もしかしたらと密かに期待していた事が、早々に消えてしまって微妙に落ち込んだ西原だったけれど、もう今更エッチを中止するのは西原の的にも無理だったので、順也が落ち着いたのを見計らって病室に戻る事にした。
「すみません、順也、優希君、お父さんは急用が出来てしまいました、今晩は二人で大丈夫ですか?」
「智也兄さんもどうしても抜けられない用事があるんだ、二人で大丈夫か?」
「俺も、これから大学に戻らないといけねえんだ、二人で大丈夫かよ?」
「はいっ、勿論大丈夫ですっ、心配しないでくださいっ」
―――カキカキ・・・
「(新肺ないぞっ!!)」
「順也っ、また字が全然違っているよっ」
「オマエ、もう当てる気がねぇだろう?」
 そして、病室に帰ると何故だかシチュエーションは申し分なく整っていて、やがて二人きりになった病室のベッドの上に、
「順也、ずっと独りぼっちにしちゃって、ゴメンネ」
「(フルフル)」
 西原はそっと順也を押し倒したのだった。



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2009.06.30(00:21)|embraces closely in the grayコメント(0)トラックバック(0)TOP↑
 順也の身長はこの一年でどうして12センチも伸びたのか?
 反対に言えば、一年前まで順也の身長は何故ピクリとも伸びなかったのか?
 1年振りに目覚めて、目の前にいた綺麗なスラリとした少年が、成長した順也の姿だと知って以来、西原はその理由についてずっと密かに悩んでいた。
 一年前までの順也は、可愛い身長がピクリとも伸びなくて、西原や周囲を微妙にヤキモキとさせていた。
 しかし、西原がグーグー寝ていた一年の間に、あれだけ頑固に伸びなかった身長が、一気に12センチも身長が伸びたのだった。
 152センチだった身長が僅か一年で164センチ。
 西原だって伸びた時はそれ以上にニョキニョキ伸びていたので、14歳〜15歳のたまたま一気に伸びる時期に当たったと言えばそれまでなのかもしれないが、しかし『たまたま』で受け流せない事情と心当たりが西原にはあった。
 それは、一年前まで頻繁に繰り返していた激しいエッチを、この一年は当然一回もしていないという事で、
『自分と男同士のエッチをしているから順也の身長は伸びないのでは?』
と、ずっと気掛かりだった西原にとっては、思い切り深く悩んでしまう現象だった。
 順也の身長が伸びたのは成長期だからなのか?
 それとも、ズバリ自分とエッチをしなかったせいなのか?
 もし、エッチをしないから身長が伸びたのなら、順也には健やかに成長して欲しい西原としては、今しばらくエッチはしない方がいいのかと考えないわけにはいかない。
 しかし、考えても真相は一向に分からなくて、
「(カキカキ)」
「えっ?なぁに、『後で感字の勉強が絡わったらオマエの部也に行く、ローションはちゃんと順備出来てるから安心してくれよな』・・・、あは・・あはは・・・準備万端してくれてありがとう順也、でもちょっと字の間違っているところがあるよ、正しく書き直してみようね」
 そのまま今日のエッチ再開の日を迎えてしまったのだった。

「あぅ・・・、この一年で3回、しかもついこのあいだ・・・」
「そうですけれど、それがどうかしましたか?西原先輩?」
西原が翼と健斗のエッチの近況について尋ねたのは、別に品の無い野次馬根性を持ったせいではない。
 エッチをしていようが、していまいが、大切な友人の健斗と翼が幸せならば、西原は何も口を挟むつもりはないし、挟む立場でもなかった。
 でもでは何故、『二人がエッチをしたのは何時?』だなんて、余計なお世話の極みの様な質問をしたのかというと、翼のこの一年を知れば、もしかしたら順也の身長とエッチの祖間関係について、何か分かるかもと思ったからだ。
 翼は史也の姉、歌子・マクレガーの一人息子で、順也のたった一人の従兄弟だ。
 順也は東京、翼はハワイに離れて住んでいるのでめったに会うことはないけれど、二人はとても仲良しで、愛くるしい容姿もそっくりで、並んでいるとまるで双子の兄弟の様だった。
 身長も体重も一緒なら、華奢だけれどひ弱さを感じさせない奇跡のスタイルの良さも一緒、可愛い顔も、真っ白なスベスベのお肌も、クリクリ茶色い髪の毛も、天真爛漫な性格も一緒の二人。
 違うところを上げれば、翼は飛び級が出来るくらいにお勉強が出来たり、剣道以外の運動は今ひとつ不器用な順也に対して、どんな種目の運動でもソツなくこなすというあたりだ。
 翼は特に乗馬が得意で、ハワイの学生チャンピオンだったりするらしい。
 そんな擬似双子の二人は体調までもがシンクロしていて、一人が東京で熱を出すと、
「ふにゃぁぁ・・・何だか急にクラクラするよ、お母さん」
「あらまあ、さっきまで何ともなかったのに、きっと順也ちゃんがお熱を出したのね、後でお見舞いの電話をしておきましょう」
もう一人もハワイで熱を出し、一人がハワイで馬から落ちて足を挫いたりすると、
「んんっ!!西原ぁ、急に足がズキズキしだしたぞっ!!」
「えぇっ!宿題をしていただけなのにっ、どうしてなのっ?お母さんっ、順也が足が痛いって言っていますっ!!」
「あらあら、おかしいわね、翼ちゃんがお怪我でもしたのかしら?心配ね、後で電話をしてみましょう」
と、もう一人も東京で足の痛みを訴えたりした。
 それは、一年前までのみならず、成長した現在もしっかりと続いていて、目覚めた西原を見舞いに、態々ハワイからやってきてくれた翼は、やっぱり背が伸びていて、大人びて目を見張らんばかりに綺麗になっていて、何故だかクリクリウェーブの髪型まで同じで、現在の順也とそっくりな外見をしていた。
 未だに奇跡の双子状態が続いている二人。
 ならばもしかして、1年エッチをしてない順也に対して、翼が恋人の健斗とエッチをしまくっていれば、エッチは成長と関係無いという証明になるのではないか?
 そう思って、順也とのエッチを前に携帯を掛けてみたのだけれど、冷静に考えてみれば、遠距離恋愛の二人が、『エッチしまくり』なんて恵まれた環境にある筈もなく、
「一年間も、俺のせいでご迷惑をおかけしました」
「いえっ、そんなっ、西原先輩は裏サークル鳳家の嫁の先輩なんで、全然気になさらないでくださいっっ」
「あぅ、そうはいきません、この埋め合わせは必ずさせて頂きます」
 反対に、西原が居た堪れない立場になった結果で終わってしまったのだった。
 
―――ギュッッ
「うわっ!!!」
「えっ?いきなりどうしたんですか?西原先輩」
「あっ、ごめん、順也がいきなりしがみ付いてきて、此処には誰も来ないと思っていたから驚いただけなんだ、順也、探しに来てくれたの?今健斗君と電話しているんだよ、ちょっと待っててね」
「(コクン)」
「鳳先輩ですか?ならお邪魔なんで僕はこれで失礼します、おやすみなさい、西原先輩」
「ええっ、あっ、うんっ、色々ゴメンネ、おやすみ、健斗君」
 で、西原の悩みは何も解決されないまま、いつの間にか可愛いヒヨコ色のパジャマに着替えていた順也が、エッチのお迎えにやって来た。



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2009.06.28(23:41)|embraces closely in the grayコメント(0)トラックバック(0)TOP↑
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