どうしてミツバと翔也が、突然魔界へ続く湖のある森に現れたのか?
それは、普段はクールで華やかでちょっと威張りん坊な王子様の翔也から、
「なあミツバぁ、俺、やっぱり順也と翼を最後まで見送りに行きたい」
不意に滅茶苦茶甘えた声の、ツンデレ全開でそうお願いされてしまったからだった。
翔也お気に入りの、アルディア城で一番高い塔の屋上。
順也と翼が去ってしまって意気消沈している翔也に、
「桜子の奴、魔法の絨毯が5人乗りだか何だか知らないけれど、あと俺1人位乗せてくれてもいいじゃねぇか、ミツバもそう思うだろう?」
ちょっと涙ぐんだ悔しそうな目でジッと見上げられてしまい、
「ああ、ツンデレ、最高っ」
「は?何か言ったか??」
「い、いえっ、何もっ、はい、そう思います、翔也様、順也様と翼様はあの通り、お小さくて体重も軽いですから、余った場所に翔也様が乗るのは十分に可能です」
「だよなっ?そう思うよなっ、やっぱりミツバは話が分かるぜっ、大好きだぜっ」
次にパッと眩しい笑顔で笑い掛けられながら、胸にギュッと抱きつかれてしまい、
「うう、ツンデレ、最高っ」
「は?また何か言ったか??」
「い、いいえっ、何にもっ」
「空耳かな??まあいいや・・、でっ、俺は可愛い弟達を見送りたかっただけなのに、それを兄貴も桜子も往生際が悪いとか言いやがってよっ、ああもうっ、最高に腹が立つぅぅっ!!!」
駄目押しで、可愛く地団駄を踏んだ翔也から、胸に顔をグリグリ押し付けられてしまい、
「もうっ、だからっ、ツンデレ、最高っっ」
「は?だからがどうした??」
「いっ、いいえっっ、まったくこちらの話です!!!で、ではっ、翔也様っ、そこまでお望みでしたら、私が翔也様を魔界の入り口へとお連れします、ですからもうご機嫌を直してください」
「え??それは嬉しいけど、でもミツバはもう人間だろう?そんな事が出来るのかよ??」
「はいっ、まさかの時用のヘソクリがありますので、お任せくださいっ」
もう最高に幸せになったミツバは、緊急事態用に隠し持っていた虎の子の宝玉珠を使って俄か間族に戻り、翔也を魔界へ続く森へと運んできたのだった。
ちなみに宝玉玉(ほうぎょくだま)とは、魔界でも本当にレアで珍しい、陰の気を含んだ群青の宝石だった。
魔界でも珍しい宝玉玉は、地上では途方もない価値があり、
「これまでありがとう、ミツバ」
ユウキ魔王が執事を辞めて人間界に残る事になったミツバに、退職金として渡したものだった。
地上でそれを売って、翔也との結婚の結納金にでもすればいいと思って、ユウキ魔王は渡したのだが、ミツバはそれを翔也のお願いの為にいともあっさりそれを使ってしまった。
宝玉玉は魔王のユウキやケントでも滅多に持っていない希少な宝石だったので、ちょっと勿体無い気もするけれど、
「ここまで飛んでくる陰の気の為に、宝玉玉を使っちゃったんだ・・・」
「売れば堂々と翔也隊長をお嫁に迎えられる位の財産が出来たのに、本当にそれで良かったの?ミツバ?」
「はいっ、ユウキ魔王様、ケント魔王様、翔也様のお願いを叶える為でしたら、そしてツンデレの為でしたらっ、まったく、これっぽちも、後悔はしていませんっ」
ミツバが気にしていないようなので、それはそれで良しとした。
まあ、そんな訳でミツバがやって来てくれたので、
「順也、ここで翔也隊長とミツバと一緒に、良い子で待っていてね」
「翼も、ここで翔也隊長とミツバと一緒に、良い子で待っていてね」
「んんっ、わかったぞっ、ここで動物さんを助けながら、良い子で待ってるぞっ」
「うんっ、わかったよっ、ここで動物さんを助けながら、良い子で待ってるよっ」
「ユウキ魔王様、ケント魔王様、お二人と翔也様と森の動物の事はお任せください、必ずお守りいたします」
「「うん、たのんだよ、ミツバ」」
「おいっ!!!ユウキっ、ケントっ、俺の代わりにしっかり城下町と、それから親父とお袋と兄貴を守れよっ!!命令だからなっ!!!」
「「はいっ!!!翔也隊長っ」」
「では、行きますわよっ、ゲル・ゲロレレロゲにかなり遅れを取ってしまいましたわ、飛ばしますから、しっかり掴まっていてくださいなっ!!」
ケント魔王とユウキ魔王は心置きなく、ゲル・ゲロレレロゲの討伐に向かう事が出来たのだった。
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それは、普段はクールで華やかでちょっと威張りん坊な王子様の翔也から、
「なあミツバぁ、俺、やっぱり順也と翼を最後まで見送りに行きたい」
不意に滅茶苦茶甘えた声の、ツンデレ全開でそうお願いされてしまったからだった。
翔也お気に入りの、アルディア城で一番高い塔の屋上。
順也と翼が去ってしまって意気消沈している翔也に、
「桜子の奴、魔法の絨毯が5人乗りだか何だか知らないけれど、あと俺1人位乗せてくれてもいいじゃねぇか、ミツバもそう思うだろう?」
ちょっと涙ぐんだ悔しそうな目でジッと見上げられてしまい、
「ああ、ツンデレ、最高っ」
「は?何か言ったか??」
「い、いえっ、何もっ、はい、そう思います、翔也様、順也様と翼様はあの通り、お小さくて体重も軽いですから、余った場所に翔也様が乗るのは十分に可能です」
「だよなっ?そう思うよなっ、やっぱりミツバは話が分かるぜっ、大好きだぜっ」
次にパッと眩しい笑顔で笑い掛けられながら、胸にギュッと抱きつかれてしまい、
「うう、ツンデレ、最高っ」
「は?また何か言ったか??」
「い、いいえっ、何にもっ」
「空耳かな??まあいいや・・、でっ、俺は可愛い弟達を見送りたかっただけなのに、それを兄貴も桜子も往生際が悪いとか言いやがってよっ、ああもうっ、最高に腹が立つぅぅっ!!!」
駄目押しで、可愛く地団駄を踏んだ翔也から、胸に顔をグリグリ押し付けられてしまい、
「もうっ、だからっ、ツンデレ、最高っっ」
「は?だからがどうした??」
「いっ、いいえっっ、まったくこちらの話です!!!で、ではっ、翔也様っ、そこまでお望みでしたら、私が翔也様を魔界の入り口へとお連れします、ですからもうご機嫌を直してください」
「え??それは嬉しいけど、でもミツバはもう人間だろう?そんな事が出来るのかよ??」
「はいっ、まさかの時用のヘソクリがありますので、お任せくださいっ」
もう最高に幸せになったミツバは、緊急事態用に隠し持っていた虎の子の宝玉珠を使って俄か間族に戻り、翔也を魔界へ続く森へと運んできたのだった。
ちなみに宝玉玉(ほうぎょくだま)とは、魔界でも本当にレアで珍しい、陰の気を含んだ群青の宝石だった。
魔界でも珍しい宝玉玉は、地上では途方もない価値があり、
「これまでありがとう、ミツバ」
ユウキ魔王が執事を辞めて人間界に残る事になったミツバに、退職金として渡したものだった。
地上でそれを売って、翔也との結婚の結納金にでもすればいいと思って、ユウキ魔王は渡したのだが、ミツバはそれを翔也のお願いの為にいともあっさりそれを使ってしまった。
宝玉玉は魔王のユウキやケントでも滅多に持っていない希少な宝石だったので、ちょっと勿体無い気もするけれど、
「ここまで飛んでくる陰の気の為に、宝玉玉を使っちゃったんだ・・・」
「売れば堂々と翔也隊長をお嫁に迎えられる位の財産が出来たのに、本当にそれで良かったの?ミツバ?」
「はいっ、ユウキ魔王様、ケント魔王様、翔也様のお願いを叶える為でしたら、そしてツンデレの為でしたらっ、まったく、これっぽちも、後悔はしていませんっ」
ミツバが気にしていないようなので、それはそれで良しとした。
まあ、そんな訳でミツバがやって来てくれたので、
「順也、ここで翔也隊長とミツバと一緒に、良い子で待っていてね」
「翼も、ここで翔也隊長とミツバと一緒に、良い子で待っていてね」
「んんっ、わかったぞっ、ここで動物さんを助けながら、良い子で待ってるぞっ」
「うんっ、わかったよっ、ここで動物さんを助けながら、良い子で待ってるよっ」
「ユウキ魔王様、ケント魔王様、お二人と翔也様と森の動物の事はお任せください、必ずお守りいたします」
「「うん、たのんだよ、ミツバ」」
「おいっ!!!ユウキっ、ケントっ、俺の代わりにしっかり城下町と、それから親父とお袋と兄貴を守れよっ!!命令だからなっ!!!」
「「はいっ!!!翔也隊長っ」」
「では、行きますわよっ、ゲル・ゲロレレロゲにかなり遅れを取ってしまいましたわ、飛ばしますから、しっかり掴まっていてくださいなっ!!」
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